なんかいいよね花巻

観光地としてはもう一息だけど、知ってる人ははまってしまう花巻の小さな魅力の積み重ね。

花巻市と旧花巻市

やまなしは度々、「花巻市」という表現をするけど、花巻市というくくりは難しい。


というのも、現在の花巻市は、2006年に、当時の花巻市石鳥谷町東和町大迫町の1市3町が合併して一つの市になったものだ。

やまなしにが普段「花巻市」といっているのは、主に合併前の地域、いまでは「旧花巻市」と呼ばれるあたりのことである。

ここが、県外の人、特にも若い世代にはピンとこないはずである。当たり前だ。やまなしも他地域の合併事情など知らない。

しかし、ローカルニュースなどで、「花巻市の南部杜氏が…」「花巻市でまちなかアートが…」「花巻市でエーデルワイン祭が…」と言われても、ピンとこないのである。

南部杜氏で有名なのは石鳥谷、アートに力を入れてるのは東和、エーデルワインは大迫、のように、地元の人々は認識してるからだ。

観光客は、同じ市内なのに、あまりの広さに絶望するだろう。笑

同じ市内でも、旧花巻市民であるやまなしは、滅多に大迫町まで行きたくならない。単純に、遠いのだ。


しかし、花巻、石鳥谷、東和、大迫は、合併されるのがもったいないほど、それぞれに文化があり特色がある地域だと思ってる。

だから、おそらくやまなしが「旧花巻市民」として違和感があるよりもっと、他3町は、花巻市として括られるのに違和感があるのではないかと思っている。自分だったら、正直悔しい。



経済的な事情や、利便性、合理性で、合併されなければならない時代なのかもしれないが、古い地名や文化までもが廃れていくのは本当に寂しい。

地域の名称こそ、最たる【文化】だし、それらは先祖がその土地を表すにふさわしいものを選んだのだから、意味や由来を持っている。

いい意味で、統一させることなく、各市町の文化交流を活発させられたら、いいんだけど、難しいのかな。



ただ、記憶にあるなかで、花巻市が合併するときに確かポスターや広報などでよく目にした、「花巻(H)、石鳥谷(I)、東和(T)、大迫(O)、のイニシャルを繋げると【人(HITO)になる】」というのは、素晴らしい偶然だなと思ったし、これに気づいた人も素晴らしいなと感心した。

削ぎ落とすのではなく、掛け合わせていくような関係でありたいですね。町も人も。

んでばまず。